分け隔てるもの
あちらとこちら。
分けるものは何か。
それはただ一つ。
私自身です。
自分と他人を分けているのも私。
いい事と悪いことを分けているのも私。
あの世とこの世を分けているのも私。
だから、困ったときや、どうしようもないとき、悲しいとき、折り合いがつかないときは
その境界線をあいまいにしてしまえばいいと思う。
あの世とこの世は同じところに存在するから、
会えないと思っている人には実は会えているのよ。
他人が嫌だと思うけれど、
その他人は実は私なのよ。
だから、私は私を嫌だと思っているのよ。
かなり強引な考えだけど、
時にはそんなふうに思ってもいいと思う。
どうしても認められないものや、
認めたら何かが変わってしまいそうで動きだせないことは、
そんなにハッキリと認識しなくてふわぁっとしてたらいい。
雪がしんしんと降り積もるように、
いつかその内に気づいて振りかえったら、
変わっていることがある。
そんな変化でいい。
あちらとこちら。
違いは何もない。